製品ガイド

WAKFlow HPAタイピング試薬

製品概要

HPA(Human Platelet Antigen:ヒト血小板抗原)は、新生児同種免疫性血小板減少性紫斑病(NAITP)、輸血後紫斑病、血小板輸血不適応等の原因として知られています。日本人では抗HPA-2b抗体が血小板輸血不適応に、抗HPA-4b抗体がNAITPに関与しているといわれています。また近年、NAITP症例の原因遺伝子として、HPA-7の新しいアレル(HPA-7 new※1)、HPA-15(Gov抗原※2)、HPA-21(※3)が注目されています。
「WAKFlow HPAタイピング試薬」は、臨床的に重要とされる血小板抗原の遺伝子型(HPA-1~7,15,21 およびNaka抗原)を同定することができる研究用試薬です。

タイピング可能なHPAシステム

  • ※1 Y. Koh et al., Transfusion 2010;50(6):1276-1284
  • ※2 井上進ら、日本輸血学会誌2003;49(6):757-760
  • ※3 T.Hayashi et al., Transfusion 2012;52(8):1837-1838
  • ※4 柴田洋一ら、日本輸血学会誌1993;39(1):204-211

特徴

  • ・Multiplex PCRにより、HPA-1~7,15,21 およびNaka抗原(C478T)の遺伝子型を1チューブ反応でタイピングできます。
  • ・蛍光ビーズ法(Luminex社 xMAP® Technology)を採用していますので、多数検体のタイピングが可能です。
  • ・「WAKFlow HLAタイピング試薬」と同一判定ソフトウェアにより、測定データからHPAの判定をスムーズに行うことができます。

使用上のご注意

  • ・本製品は研究用試薬です。病気の治療や診断を目的として使用しないでください。

包装単位

1キット 96テスト