H-FABP（ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白）は心筋の細胞質に豊富に存在する蛋白質で、心筋に傷害を生じると極めて短時間のうちに循環血中に漏出します。 急性心筋梗塞では、症状が現れてから治療に至るまでの時間が予後や生存率を大きく左右するので、出来るだけ早期に診断を行い適切な処置を施すことが極めて重要です。
本製品は、血液の前処理や特殊な機器を必要とすることなく、血液中のH-FABPを迅速、簡便に検出することにより急性心筋梗塞発症後早期（2～3時間）に心筋傷害の有無を確認でき、胸痛等の自覚症状が顕著でない場合や、心電図や他の蛋白質マーカーでは診断が困難な場合にも急性心筋梗塞の診断、治療の層別化に有用です。
免疫クロマトグラフィー法を検出原理としています。
（１） 採血
（２） 付属シリンジによる検体採取
（３） 検体滴下
（４） 判定
15分で判定します。（陽性は、判定ラインが確認出来れば15分以内でも判定できます。）
確認ライン“C”と判定ライン“T”に赤紫色のラインが認められる。（判定ラインが薄くても認められれば陽性とします。）
確認ライン“C”のみに赤紫色のラインが認められる。
５回用・２回用
凍結を避け、1～８℃で保存してください。
Ｓ-バイオ事業部
TEL ： 0120-96-5953 FAX ： 06-7223-8691
HLA（Human Leukocyte Antigen：ヒト白血球抗原）は白血球の血液型として発見され、その後の研究でヒトの免疫機能において重要な役割を果たすことが知られています。HLAはタンパク質の構造、機能や遺伝子領域の違いから、クラスI（HLA-A、-B、-C）、クラスII（HLA-DR、-DQ、-DP )などに分類されています。
また、近年HLAと疾患の関連性を示す報告例が増加していることに伴い、HLA 精製抗原の研究用試薬としての価値が高まってきております。湧永製薬株式会社で保有する「HLA精製抗原」の種類（アレル数）は世界トップクラス（クラスⅠ：86アレル、クラスⅡ：84アレル）であり、臨床的および基礎的な研究に応用することが可能です。
HLAは、自己とは異なる外部から侵入した細菌やウイルスなど、 非自己である異物に対して防御反応を行う仕組みを司るタンパク質です。無顎類(ヤツメウナギなど) を除く脊椎動物に存在します。
生体内に侵入した異物は細胞内で断片化 (ペプチド) され、HLAは断片化されたペプチドと結合して細胞表面に移行します。T細胞 (もしくはB細胞）がT細胞 (もしくはB細胞）受容体を介してこのHLA/ペプチドを認識すると免疫反応が開始します。
HLA分子は、その機能や構造からクラスI:HLA-A,B,CとクラスⅡ：HLA-DR,DQ,DPに大別され、さらにそれぞれ数十種類以上の異なるタイプを持つことが知られており、ハプロタイプ (父母それぞれから受け継いだ遺伝子座の一対)の組み合わせとしては数万通りあると言われています。 すなわち個体間で大きな違いがあり (多型性）、このことにより種々の感染症に対抗できる能力に多様性をもたせています。一方、他人同士のHLA型が一致する確率は極めて低く、異なるHLAタイプは異物と認識され排除されます。このような反応が臓器移植の際の拒絶反応です。
各種HLA精製抗原
10 μg：￥50,000
20 μg：￥80,000
50 μg：￥135,000
新型コロナウイルスに感染した場合、発熱、鼻水、喉の痛み、咳などの呼吸器症状や、嗅覚異常や味覚異常といった症状が現れます。また、高齢者や基礎疾患などがある人、一部の妊娠後期の感染者は重症化のリスクが高い事が知られています。新型コロナウイルスの研究をおこなう上で、ウイルスの構造タンパク質を認識する抗体は、基礎研究および応用研究の両方で重要です。当事業部では、新型コロナウイルスに反応を確認した種々抗体（anti-SARS-CoV-2 NCP、NTD 及び RBD antibody）および抗体を産生するハイブリドーマ細胞を取得しましたので、研究用試薬として販売いたします。
SARS-CoV-2構造タンパク質
*クローンNo.によって、抗体とハイブリドーマ細胞が紐づけされている
（例：Anti-SARS-CoV-2 Nucleocapsid Protein (NCP), Mouse-Mono (Clone＃1) の抗体を産生するハイブリドーマ細胞は、Anti-SARS-CoV-2 Nucleocapsid Protein (NCP), Hybridoma (Clone＃1）)
25 μg：￥25,000
100 μg：￥60,000
1000 μg：￥220,000
1本：￥500,000
