製品ガイド

WAKFlow HLAタイピング試薬

WAKFlow HLAタイピング試薬

製品例:WAKFlow HLAタイピング試薬 HLA-A

WAKFlow HLAタイピング試薬は、ヒト白血球抗原(HLA)の型を遺伝子レベルで判別する研究用試薬です。
Luminex社のxMAP® Technology(蛍光ビーズ法)を採用することで、多検体を詳細にタイピングできるようになりました。

製品のポイント

■簡単な操作で多数検体も迅速に処理
  • →PCRから判定まで3時間以内(96テスト)で処理できます。
■日本人集団のアレルを重視したプローブ構成
  • →日本人集団で報告されている出現頻度0.1%以上のアレルを識別できます。
■使いやすい判定ソフトウェア
  • →試薬ご購入の際にはWAKFlow判定ソフトウェアを無償でご提供いたします。
    かゆいところに手が届く、豊富な機能を搭載した独自開発のソフトウェアです。
■安心のサポート体制
  • →1993年より遺伝子検査試薬を提供し続けてきた国産メーカーとして、迅速で丁寧なサポート体制を整えております。
■骨髄バンクドナー登録正式採用試薬
  • →2005年度より骨髄バンクドナー登録において「WAKFlow HLAタイピング試薬」が使われています。

キットの構成(A,B,C,DRB1)

本製品は、以下の試薬から構成されています。
これらの構成試薬は、別ロットの製品、あるいは別製品の構成試薬と組み合わせて使用しないでください。

96テスト
-15°C以下に保存
① 増幅試薬 ………………………… 2本
② DNAポリメラーゼ液 ………………………… 1本
2~8°Cに保存
③ 変性液 ………………………… 1本
④ ハイブリダイゼーション溶液 ………………………… 1本
⑤ ビーズミックス ………………………… 1本
⑥ SAPE(蛍光ストレプトアビジン) ………………………… 1本
⑦ 洗浄液 ………………………… 1本
・プレートシール ………………………… 2枚

[注1]製品到着後、すぐ使用されない場合は、①増幅試薬、②DNAポリメラーゼ液は-15℃以下に保存してください。
[注2]⑤ビーズミックス、⑥SAPE(蛍光ストレプトアビジン)は遮光して2~8℃に保存してください。

キットの構成(DPB1,DQA1,DQB1)

本製品は、以下の試薬から構成されています。
これらの構成試薬は、別ロットの製品、あるいは別製品の構成試薬と組み合わせて使用しないでください。

48テスト
-15°C以下に保存
① 増幅試薬 ………………………… 1本
② DNAポリメラーゼ液 ………………………… 1本
2~8°Cに保存
③ 変性液 ………………………… 1本
④ ハイブリダイゼーション溶液 ………………………… 1本
⑤ ビーズミックス ………………………… 1本
⑥ SAPE(蛍光ストレプトアビジン) ………………………… 1本
⑦ 洗浄液 ………………………… 1本
・プレートシール ………………………… 2枚

[注1]製品到着後、すぐ使用されない場合は、①増幅試薬、②DNAポリメラーゼ液は-15℃以下に保存してください。
[注2]⑤ビーズミックス、⑥SAPE(蛍光ストレプトアビジン)は遮光して2~8℃に保存してください。

原理及び操作概要

トラブル対策

本製品をご使用の際に起こりうるトラブルに関して、その対処方法を掲載しています。
このほか、ご不明な点・ご質問等ございましたら、こちらまでご連絡ください。

全体的に蛍光値が低い

■DNAが増幅されていない
  • →アガロースゲル電気泳動等で増幅DNAを確認して下さい。
    増幅DNAが認められない場合、検体DNA濃度が推奨濃度(20μg/mL)でないことや、PCR阻害物の混入などが原因として考えられます。
    検体DNA調製を適切な手法でやり直して下さい。
■別ロットや別ローカスの試薬を使った
  • →増幅試薬および検出試薬は、ロットごと、ローカスごとに最適化しています。
    正しい組み合わせでご使用ください。
■ハイブリダイゼーションの温度がずれている
  • →ハイブリダイゼーション時の温度が55℃になっていることを確認して下さい。
■測定装置の不調
  • →キャリブレーションを行って、測定装置の状態を確認してください。

全体的に蛍光値が高い(バックグラウンドが高い)

■別ロットや別ローカスの試薬を使った
  • →増幅試薬および検出試薬は、ロットごと、ローカスごとに最適化しています。
    正しい組み合わせでご使用ください。
■ハイブリダイゼーション開始までに時間がかかった
  • →変性したPCR産物とハイブリミックスを混合した後は速やかにハイブリダイゼーションを開始してください。
■ハイブリダイゼーションの温度がずれている
  • →ハイブリダイゼーション時の温度が55℃になっていることを確認して下さい。
■洗浄が不十分
  • →洗浄が不十分な場合、バックグラウンドが高くなります。操作の確認をして下さい。

特定のプローブでバックグラウンドが高い

■測定値としてMedian以外の値を使った
  • →Trimmed MeanやMeanは、一つ前のウェルからのビーズの持ち込みの影響を受けやすいため、判定にはMedianを使ってください。
■別の検体が混入した
  • →分注時の飛散や不十分なシーリングによる液漏れにより、別のウェルの液が混入する場合があります。操作手順を確認してください。
■検体へのコンタミネーション
  • →検体DNAに、PCR産物あるいは検体DNAが混入している可能性があります。
    バックグラウンドが高くなっているプローブから特定のアレルの存在が示されていないか確認してください。
    検体へのコンタミネーションが疑われる場合には検体DNAの再調製をします。
■検体の特性
  • →稀ですが、LOHやキメラ状態などを示している場合があります。
    バックグラウンドが高くなっているプローブから特定のアレルの存在が示されていないか確認してください。
  • →稀ですが、新規アレルの可能性があります。弊社までご連絡ください。

判定ソフトウェア「WAKFlow Typing Software」

「WAKFlow Typing Software」は、測定データから結果を判定する専用のソフトウェアです。
試薬をご購入のお客様に提供しております。

<特徴>

  • ・測定データファイルを開くと自動判定結果が直ちに表示されます。
  • ・3種類のグラフ表示により測定結果の確認を詳細かつ簡単に行なえます。
  • ・解析対象アレルの切替え(日本人アレル/全アレル)が素早く行なえます。
  • ・豊富な判定補助機能、警告表示で判定作業をサポートします。
  • ・ダブルチェック(二人の判定者による結果の照合)ができます。
  • ・ハプロタイプチェック(連鎖不平衡情報を利用した判定結果の確認)ができます。

詳しくは、お問い合わせください。